タダより高い物はない
誰しも安く良い物を手に入れたいと思うけど
良い物は高い。
安いものは悪い。
という価値観がある。
良い物なのに安い、は価値観に反しているものの良い事だから歓迎される。
「良い物なのに安い」という状況はどういうことか考えてみる。
1.販売者が、その価値を知らずに値段をつけて売っている。
これは需要と供給のバランスがとれてないとか、販売者が気づかないところに価値があるとかの場合。
2.販売者が利益を削っている。
これは販売者の思いや他の製品との兼ね合いで値段を下げている場合。
3.季節商品や賞味期限近くなど、販売終了時期が近づいている。
バーゲンのもともとはこういう商品の販売だったはず。今のバーゲンは安売りありきなのでちょっと意味合いが違うはず。
4.短期的な資金集めをしている。
販売者の都合でお金が必要な時、確実に売れるものを値引きすれば、確実にお金を集められるはず。
5.業界破壊目的。
その業界で価格破壊を起こし、同業他社を駆逐する。その後自社がそこそこの商品を売れば独占状態になる。
誰しも得したいし、損したくないと思っている。
ところが、その想いが過剰になっている人がいる。
例えば、友人がケーキ屋さんをやっていたとする。
開店時に、祝儀も兼ねて買って食べてみたらとても美味しかった。ただ、自分が思っているケーキの値段よりは少し高く気軽に行ける店ではなかったとしよう。
こういう事を思う人もいるかもしれない。
余ったらタダでもらえるんじゃないか?
友人だから安くしてもらえるんじゃないか?
甘いです。激甘です。
一度でもただであげたら、その店でつぎに買うことはないでしょうね。だって買わなくてもまたタダでもらえると思ってるから。
また、友人ということを盾にまけさせようとする人もいると思うけど、友人だからこそ定価で買うべき。
もしそのケーキ屋さんが毎月1日はサービスデーで、全商品10%引きなら、1日に買いに行くことはなるべく避ける。
それは、そのお店のお客さんに向けてのサービスだから。
友人のお店を応援しているのなら、そういったサービスは使わずに定価で閑散期を狙っていく。
自分や家族が食べる時だけ利用するのではなく、手土産とかプレゼントでお店を利用できないか考える。
そうしてお金を回していくことで、いつか自分のところに返ってくる(かもしれない)。
金は天下の回り物っていうけど、そのとおり。
つまり、タダでモノを得ても、お金は回らないから、結果的に損している。
払うところにはちゃんと払おう。